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五郎がびっくり焼き [食文化]

こちらは東北に住む歌の仲間が送ってくれたお菓子。
このお菓子の、不思議な名称の由来は栞によると・・・。

岩手県北上市の開祖、黒沢尻五郎正任は、中央の貴族が
庶民を収奪するのを看過できず、一族団結して
戦ったものの、破れ、反逆者の烙印を押されることに。

それから九百余年、今では貴族も滅び、民主的な世に
変わってきた。岩手のお菓子もこんな美味なものが
できて、「五郎もきっとびっくりするだろう」という
意味で「五郎がびっくり焼き」となったとか。

直径数センチの丸いお饅頭で、手に取ると軽い。
美しいピンク色の包み紙も、お饅頭の衣装としては
意外な感じ。開くと、表面が栗の毬のように凸凸
していて、ちょっと武骨な印象がある。

ところが、ところが。
名前の通り、本当にびっくりするほどの旨さ、なのです。
餡は胡麻が練りこんであって、しっとりとしたコクのある
甘さ。だが、決して重くはない。
そして、クルミの香ばしさが、この餡と絶妙に合っている。
和菓子は美味しいぞ、洋菓子なんかに負けていないぞ、
と五郎さんも叫んでいるような・・・。

ああ、まだまだ、自分の知らない銘菓が沢山ある、
としみじみ思ってしまいました。
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成金饅頭 [食文化]

九州に住む歌の仲間が送ってくれたお菓子。
一辺が十八センチくらい、深さ7,8センチの
正方形の箱を開けると、大きなどら焼きが一個、
で~ん、と入っておりました。をを、これが
成金饅頭! 名前も大胆なら、いでたちも太っ腹。

あんこも分厚くて、中央部分は4,5センチくらいの
厚みで入っておりまする。小豆餡ではなく、うずら餡で、
餡の間に、蜜漬のうずら豆も加わっていて、
さらなるヴォリューム感!
福岡県直方市の銘菓です。炭鉱の町だから、きっと、
一晩で大もうけした人が考え付いたお菓子に
ちがいない、なんぞ、思いながら、頂きました。

ふんわりとしたどら焼きの生地と、しっとりとした
うずら餡がぴったりです。小豆餡より軽い味。
でも、さすがに一個丸ごととはいかず・・・。
楔形に八等分し、両親のもとにも届けました。
母も「珍しいわね、名前がいいわね」と、
喜んでくれました。

『郷土菓子のうた 甘味の地域文化誌』を出版してから、
色々な方から、地方の銘菓を紹介していただき、
この場を借りて感謝申し上げます。またこの拙著を
読んだ方から「知らないお菓子が沢山あった!」と
驚きの声も届いています。日本の甘味文化って、
意外に広くて、深いのでした・・・・・。
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栗ご飯 [食文化]

秋になったら一度は食べているのが栗ご飯。
結婚したての頃は、フルタイムの仕事もしていて
忙しかったのに、生栗から栗ご飯を作っていた。
「栗は剥くのが大変だから、剥いてある栗を買って
作ればいいじゃない」と、相棒が言うので
ここしばらくは、調理済みの栗を使用していたのだけれど。

今年はその剥き栗も近くのスーパーに置いてなくて。
近くの市道沿いに、農家の人が
自家産の野菜を販売している簡易店舗があり、
そこに立ち寄ってみた。300g入りで350円、という
手ごろな生栗があり、購入することに。

久しぶりの生栗から作る栗ご飯である。
だが、やはり栗剥きは大変であった。ネットに
渋皮剥きの簡単な方法が載っていたので、そのとおりに
やってみることに。鬼皮を剥いた後、小麦粉入りの水に
一晩漬けてから、こすり落とすというものだが、
十六粒の栗のうち、そのやり方で剥けたのは、なんと
一個だけ! これはどういうことだろう。

しかたなく、ガスレンジで表面を焼いた後、
包丁を使って剥くことにした。少し柔らかくなって、
包丁が使いやすくなるのである。

研いだお米に、塩、砂糖、醤油、酒を加え、
栗も入れて、電気釜で炊く。今使っている電気釜には
玄米、とかすし飯、とか炊き分け機能がついていて、
炊き込みご飯コースを選択。出来上がった栗ご飯、
自分で言うのもなんだが、かなりうまかった。
特に、栗がほっくりと甘くて、最高に美味!

予め剥いて売っている栗では出せない味なんだった。
でもやっぱり、栗剥きはかなり、しんどい。来年になると
また、作りたくなるかもしれないが、今年はこれで終わりです。
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Grits [食文化]

これも、滞米時に出会った食べ物である。
Grits、グリッツは、英語の辞書には粗びきの穀類、
と紹介されている例も多いが、私が暮らしていた
アメリカ南部では、グリッツといえば、トウモロコシ
の粗びき粉で作られた、粥状の食べ物を指していた。
北部の方ではあまり知られていない、南部独特の
食品だったようである。

南部の朝食として、かつてはあまり上等な食品では
なかったのかもしれないのだが、チーズを加えて
焼き上げて、スフレにしたり、ミルクを混ぜて
プディングにしたりと、ちょっとおしゃれに装った
料理が、「南部の朝食」という料理本に紹介されている。

ある時、英語の先生から、南部の朝食を食べる会、
を開くからいらっしゃい、と誘われて入った
ファミリーレストランで、これを食べた記憶がある。
この時のグリッツは、基本的な料理法によるものらしく
真っ白い、ふわふわしたお粥みたいな食べものだった。
美味というほどでもないが、口当たりが優しく、
消化も良さそうで朝食に食べるのは、合理的な感じがした。

『森に消える道』(ベネッセ刊)という児童書は、
サマーキャンプで酷いいじめにあった少年と少女が
手を取り合って逃避行を続けていく、という筋の
なかなか感動的な本だがその中にもグリッツが登場する。

 「まずそう! なにそれ?」
 少女は皿の中をのぞきこんだ。
 「グリッツだよ。とうもろこしでできているんだ。
  食べたことない?」
 少女は首を振った。
 「ぼくもはじめて。でもけっこういけるよ。シロップを
  いっぱいかけるとうまいんだ。・・・・」
        ブロック・コール作『森に消える道』
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Canned pumpkin [食文化]

アメリカで生活していたころに馴染んでいた食材、
第二弾、としてCanned Pumpkinを挙げたい。
これもあまり日本では見かけない。カボチャの
ペーストを缶詰にしたもの。甘味付けはされていない。
私はちょうど今頃、ハロウィンの季節になるといつも
懐かしく思い出してしまうのだが、もちろん缶詰なので、
一年中、使える。

アメリカでは南部の田舎町に暮らしていたので、
洗練されたお菓子には、なかなか出会えなかった。
寂しく思っていた折、近くのYWCAで
お菓子を作る料理教室に参加する機会があった。

アメリカのお菓子教室は、一般に大雑把な感じ。
せっかく教わるのだから、もっと凝ったものを、
と思ってしまうのが、よく考えれば、毎日利用できる、
手軽な料理を、数多く知っていた方が便利に決まっている。
いきなり缶詰のカボチャを使うと知ったときは、
ちょっと呆れたのだけれど、これもまた合理的。
いかにもアメリカらしいのである。

このペーストからつくったのは、クッキー、
パン、そしてスポンジケーキ。
どれも簡単だけれど、とりわけ簡単なのが、
スポンジケーキで、ホットケーキミックスに
カボチャのペーストを混ぜて、オーブンで焼くだけ。
アメリカのオーブンは家庭用でも巨大で、火の
回りが抜群だから、素晴らしくおいしいケーキができる。

思い出すと懐かしくなるけれど、日本に住んでいると、
あまり利用はしないかもしれない。
日本では、手軽に食べられる美味なお菓子が安価に、
かつ簡単に入手できちゃうから。


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Canned biscuits [食文化]

アメリカで暮していた日々に馴染んだ食品を、
時々、ふっと懐かしく思い出すことがある。
その一つが、缶入りのビスケット。こう書くと、
森永のマリービスケットみたいな、薄く硬く
焼かれたお菓子の、缶入り詰め合わせ、みたいなものを
思い浮かべる方が多いはず。
でも、それとはまったく違うものなのである。
もしかすると、アメリカでも南部の方で一般的な
食品だったかもしれない。

アメリカ南部では朝食にビスケットを食べる習慣が、
植民地時代からあったそうだ。それは、直径七、八
センチくらいの、厚みのある円盤型に成形される
ことが多く、表面はカリッとしているが中央部は
パンのように柔らかく、甘味付けはされていない。

焼きたてのビスケットにバターを塗り、
朝の主食として利用されてきたのである。
そして朝の忙しい時に、すぐに焼きたての
表面はかりかり、中はふわっと柔らかい、美味な
ビスケットが食べられるようにと開発されたのが、
Canned Biscuitである。小麦粉にベーキングパウダーと
水を加えて練り上げたビスケット生地がそのまま、
缶詰になっているのだった。

直径数センチ、長さ十センチくらいの筒型の容器入りで、
先端の二か所だけが金属、筒の部分は厚紙に
なっている。らせん状に巻かれた形になっているので、
これを剥がすと、ぽんっと、弾けるように真っ白い中身が
飛び出てくる。まさに発酵の済んだビスケット生地である。

それを適当に切って(切れ目が付いているものもある)、
熱したオーブンに入れると、ほんの二、三分で
ほっかほっかのビスケットが出来上がる。これが
美味しくて、私はよく朝食用に買いそろえておいたもの
だった。でも、日本でお目にかかったことがない。

ネットのUSAのサイトで調べてみると、レシピと共に
どっと、登場。もう、懐かしくてじんとしてしまった。
日本にあってもきっとそれなりに売れると思うのだけれど。
いや、主食がビスケットなんて、言葉だけで違和感を
覚える人が多いか・・・。ちょっと残念だ。
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いがまんじゅう [食文化]

伊賀饅頭ではありません、栗のいがいが風饅頭。
見た目からつけられてらしい、埼玉県の名物料理。
五年前に『お菓子のうた 甘味の文化誌』
(最近出した『郷土菓子のうた』はその続編)を
刊行した時、歌の仲間の一人が、送ってくれました。

届いた品をみてびっくり!なんとソフトボールにも
近い大きさ、そしてずっしりと重い。私が持て余すかも、
と怖れたらしく「冷凍庫でも保存できます」と、ご親切な
注釈をつけて下さって、有難かった!
少しずつ切り分けて、解凍しながら頂きました。

さて、なぜにこのようにでかいのか、というと、
お赤飯のおにぎりの中に、餡入りの饅頭が入っているから
なのだった。家族に赤飯党と饅頭党がいると、主婦は
両方の好みに応えるのが大変なので、いっそ、一つに
してしまえ、ということで生まれたらしい。

手元にある「朝日食べ物百科」の埼玉県の項に、
いがまんじゅうも載っていた。その製法は
見た目や実質以上に豪快である。

まず、ささげを煮て、その中に洗ったもち米を一晩
漬けておく。小麦粉、砂糖、ベーキングパウダーを水でこね、
まんじゅうの皮を作り、小分けにして小豆餡を包む。
蒸し器に布を敷き、その上にササゲと餅米を敷き、
まんじゅうを少し離して並べる。その上にササゲと餅米を敷き、
まんじゅうを並べ・・・を繰り返し(いったい、どんなでかい
蒸し器なんだ)、一気に強火で蒸し上げる。蒸しあがったら、
適当に赤飯で饅頭を包んで完了、というもの。

つまり、赤飯と蒸し饅頭を同時に作ってしまうのである。
大家族を抱えていた主婦の窮余の策だったのだろう。
そう思うとやけっぱちなくらいに、ドでかく見えてくる。
あ、味は良かったです。特にササゲのお赤飯、好みでした。
現在は菓子舗で商品生産されることがほとんどのようですが・・・。
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ありの実と梨の実 [食文化]

「趣味いろいろ」のところで書いたが、
学生時代からの友人で、新潟在住のSが上京する、
という連絡をしてきた。
先に刊行した『郷土菓子のうた』を寄贈してあったので、
「何か新潟のお菓子、お土産にするけど、何がいい?」
と尋ねてくれた。咄嗟に「越の雪」と、叫びそうになったが、
あれは長岡のお菓子。Sが住んでいるのは新潟市内である。
入手に苦労させてはいけないと思い、
「じゃあ、ありの実」と答えた。「ありの実」は、
梨の実から作られる、ゼリー状のお菓子である。

私の父が新潟の出身で、帰省すると時々買ってくれた。
その度に、「梨の実から作られるんだけれど、
ナシの実では不吉だから、ありの実、っていうんだよ」
と、話してくれた。ああ、また同じこと言ってる、
と思いながらも、このお菓子を食べるのが楽しみだった。

待ち合わせ場所にしていた喫茶店は、
ホテルの中の、とても高級な店だけれど、駅から近いし、
わかりやすい。そういうところを指定してくるところも、
なんとなくSらしい。こういう友達に学生時代に
知り合えたことは、まさにお宝である。

席に着くとさっそく「はい、ありの実」と、
私が頼んでおいたお菓子の箱入りを渡してくれた。
可笑しかったのは、さらに手もとに小袋入りの
単品の「ありの実」を持っていて、
「この白い粉、寒梅粉らしいんだけれど、
ものすごくたくさんかけてあって、食べにくいの。
むせてしまう人もいるらしいから、気を付けて」
と、袋を振って、粉を見せながら、注意してくれる!
なんだか、じ~んとしてしまった。

さらに、彼女は私に、もう一つの羊羹型の箱を差し出し、
「Hは、ありの実を作っている老舗で古くから
知られているけれど、実はこちらの方が、ずっと美味しいの。
今回、ひさしぶりに「ありの実」を食べてみて、こんなものか、
って、ちょっとがっかりしたのよ。こっちと、食べ比べてみて」
と差し出すではないか。

そちらの箱にはずばり「梨の実」とあった。
筒状に固めた、梨のゼリー羊羹、といったお菓子。
Sの言う通り「梨の実」は、しっかりと梨の味がして、
「ありの実」よりもはるかに美味であった。
「名物に旨いものなし」という言葉がちらっと
頭をよぎった。

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ペコちゃん [食文化]

先日、家から二キロほど離れた市道を
車で走っていて、ふと「ああ、このあたりに
ペコちゃんがいつも立っていたな」と思い出した。
不二家のお店があったからである。まずペコちゃんを
思い出し、それから菓子店を思い出すあたりが、
明らかに「昭和の人間」・・・・。
お菓子より、ペコちゃんの衣装が気になって、
今日はどんな服装で立っているのかな、と
気にかけながらこの通りを通ったものだった。

ペコちゃんは、私たち昭和二十年代生まれの
者にとって、幼児の記憶には欠かせない
キャラクターだったなあ、と改めて思う。

その後、漫画やテレビや映画などを通して
次々に新しいキャラクターが生まれてきた。
それらは、動き、喋り、彼ら自身の主張や
個性を持ち、生き生きと行動する存在だったから、
子供たちはたちまち彼らに魅了されていった。

対して、ペコちゃんはどうだっただろう。
あれだけ有名なのに、一言も発しない。
着せ替え人形としての位置に甘んじ、
舌をぺろりと出して、首を振っているだけ。
その奥ゆかしさもまた魅力ではあるのだけれど。

鉄腕アトムやドラえもんが登場したあたりに、
ペコちゃんを主人公にしたアニメができていたら
どうだったかなあ、などと夢想する。
ファンタジー系の展開でも可能だと思うが、
ペコちゃんは美人じゃなくて、愛らしい方だから
日常的な、どちらかというとギャグ系になるかも。
ポコちゃん相手に、ボケと突っ込み風の
お茶らケやってみても面白いかも。
いろいろと想像してみると楽しい。
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ラーメンと煙草 [食文化]

私の住む町は、ラーメン店が多くて、
直ぐ近くの市道は、「ラーメン街道」などと呼ばれて、
テレビで報道されたこともあるくらいである。
十年ほど前に某チェーン店が進出してきて、
個人経営の店はばたばたと撤退していったが、
ずっと変わらずに頑張っている店もあり。
また、新たに開店する店もありで・・・。

駅を挟んで南北に1,5キロくらいの間に、
中華料理店も入れて、十軒余り、
「ラーメンの食べられる店」がある。
でも、この中で私が食べたことのある店は
チェーン展開している、二、三店のみ。

一度、個人経営のラーメン店にも行ってみたいと
思うのだけれど、未だに行けないでいる理由は、
カウンターだけの店が多く、客はほとんど男性。
どうしても一人では入りにくいのである。

それで、相棒を誘うことになるのだが、彼は
「ああいう店は、ほとんど、喫煙可、なんだ。
カウンターでたばこの煙浴びせられながら
ラーメンなんか食えるか!」

と、拒否されっぱなしなのである。
まあ、私もたばこの煙は大嫌いだから、
(歩きたばこの人が前を歩いていると追い越す。
ちなみに先日神戸に行ったとき、どこもかしこも
歩きたばこの人だらけ。観光に力入れるんなら、
何とかしてほしい!)
彼の言い分は、もっともだと思うけれど。

「開店と同時に、あまり人の来ないうちに
行って、食べたらすぐに帰ってこようよ」
と、誘うと即座に言われた。
「煙草を許可するようなラーメン店そのものが嫌だ」
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