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関西こなもん(その8) [食文化]

書き続けてきた「関西こなもん」、どうも否定的な
捉え方に終始してしまい、関西圏の人たちからブーイングを受けそうである。
特に、大阪育ちのわが相棒は穏やかではないはず。

育った地域の異なる者同士、特に食文化の違いの著しい圏域出身同士が
「同じ釜の飯」を食べる、ということになると、どうしても
「文明の衝突」、いや、食の好みの衝突は避けられないのかもしれない。

粉もの文化への違和感、は私が新潟県に近い東北育ちだったことも
その理由にあるといえるかもしれない。
米どころでは、かつて、一番のごちそうは、炊き立ての白飯という
固定観念があったのではないだろうか。私自身はパンが好きだし、
おいしいお米を中心とした和食主義者ではないと、自分では思ってきた。
でもどこか、無意識の部分に、おいしいのは白飯という感覚があったようだ
(と、いまさらながら気づく)。

同じ地域の出身者で、食べ物の好みも近ければ、
家庭内でこんな対立、もめごと、あるいは疎外感、
みたいなものは発生しないだろう。それはそれで幸せかも。

でも私は、異なる食文化圏の人と暮せて、良かった、
と思っている、いや、決して無理していっているわけではない。
日々食べていくこと、これは人間にとってとても重要なことで、
決して軽んじてはいけないこと。
でも、毎日だから、つい惰性に流されてしまいがちである。

そんなとき、違う観点からあれこれと意見を聞けることは有り難い。
食生活で歩み寄っていければ、それもそれなりに楽しいし、
苦労も多いけれど、日常にメリハリができる。
良いことだ、と思うのである。

関西こなもんで、かなり関西食文化に否定的に書いてしまったので、
次は、相棒が提案してくれて我が家の食生活に根付いた、
美味なる関西系の食べ物を紹介してみようと思っている。

このシリーズには、たくさんのアクセスを頂き、
有難うございました。とりあえず、終了です。

関西こなもん(その7) [食文化]

粉もの文化、とは世界的なものである。
炭水化物は、人間にとって最も効率の良い熱源で、
その原料の最たるものがコメと小麦だから、
小麦の栽培地には必ず、何らかのこなもん文化がある。

ヨーロッパにはdumpling(ダンプリング)という
小麦粉で作ったお団子のようなものものをかなり
頻繁に食べる国(地域)がある。
「Best of International Cooking」という本は、
世界64か国の主な料理365種類を写真、およびレシピ付きで
紹介する本だが、ここにはDumplingの登場する国がいくつかある。

例えば、イギリスの項には Beef Stew with Onion Dumpling
なる料理を紹介している。日本流にいえば、団子入りの牛汁みたいな
ものである。ほかにドイツの項に、Bavarian Dumplingなる料理が
載っていて、こちらはミルクと砂糖入り、餡なし饅頭みたいなもんだ。

我が家では、大きくておなか一杯になるけれど
さほど中身のないものをダンプリング、と呼んじゃっている。
たとえば、肉まんを買ってきて、中身のお肉部分がやけに
小さかったり、玉ねぎばっかでごまかされているみたいな
そんなやつだったとき、「なんだ、ダンプリングじゃん!」
というように使う。

食べ物を粗末にしてはいけないので、そういう場合でも
しっかり食べるけれども・・・。

ちなみに本来のDumpling なる言葉も「太っちょ」の意があり
やや、見掛け倒しのものをからかう語感が含まれていそうである。

関西こなもん(その6) [食文化]

現在我が家にある「たこ焼き器」は三代目である。
結婚してからしばらく、休日のお昼にはかなりの
頻度で利用していた。関西育ちの相棒は、
たこやきが大好きで、「毎日でもいい」
くらいの勢いだったのだが、しかし・・・。

結局我が家に「昼食 たこやき」は根付かなかった。
これはひとえに私のせいである。
理由をあげてみる。

 1、たこ焼きはしょせん、タコと紅ショウガと青のり、ソース、
   に大量の小麦粉である。小腹がすいた時のスナックならけっこう。
   でも、昼食となると、栄養的に問題である、と思える。
   
 2、それならもう一品つければいいじゃないか、となるが、
   たこ焼きは結構手間がかかる。準備も、それに後片付けも。

 3、あまりうまく出来上がらない。
   相棒は張り切って作ろうとするけれど、大半は
   クラゲ状にしかならず(うまく丸くならない)。

 4、私自身、どうにもたこ焼きなるものに食べ物としての愛着がわかない。

食べたかったら、外で買ってきて、と、ついに言ってしまった私。
だが、我が家の近辺では作り立てのたこ焼きを売っているところはない。

相棒には申し訳ない、と思いますよ、そりゃ。
だが、たこ焼き器は以来、物入れの奥に収まり、
ここ何年も出番がないのである・・・。

関西こなもん(その5) [食文化]

たこやきを初めて食べたときのことは、鮮明に記憶している。
高校入学と同時に、父の転勤で移り住んだ品川区で暮らし始めて数か月。
家の近くの神社の秋祭りでのことだった。

妹がいきなり「たこやき、食べる?」と言いながら
小さなパックを私に差し出したのである。
私は、たこ焼きなるものを知らなかった(かつて住んでいた東北では
全く目にすることがなかった)のに、
妹はしっかり知っている。しかも自分のお小遣いで購入してくるとは・・・。

少なからずショックだった。さらに、私の脳裏に
「たこやき」なる食べ物として瞬間的に浮かんだものが、
「たいやき」の延長上のもの、つまりタコの形していて、
アンコが入っている甘い食べ物・・・。

私の戸惑いを見透かしたように、妹は
「本物のタコ、はいってるよ~ん」
と言って、にっこり笑ったのだった。

私より三つ年下の妹は、いつも私を
追いかけてきて、なんでも私の真似をした。
私もまたそれを当然として、妹の保護者ヅラをし続けてきた。

でも、もう、妹とほぼ同等になってしまった、いや、それどころか
中学から東京で様々な体験をする妹に、
追いつけなくなってしまうのではないか、
という焦りさえ感じたのである。
実際のところ、多くの点で、恐れた通りになった。たこやきは
私の記憶の中で、そんな象徴的な食べ物でもあるのだった。
             (続きます)

関西こなもん(その4) [食文化]

東国人を驚かせる、関西こなもん文化の奥深さ、っていうか。
う~ん、正直なところ、私はこれは一種の「かて飯」の延長上の
もんじゃないのか、って思っている(う~、殴り込みを受けそう)。

いや、そうとはいえ、関西こなもんのルーツは、
茶の湯文化にあった、という説もあるからなかなかなのだ。
利休がお茶請けとしてあみ出した「麩の焼」がそれである。

現在の最中の皮のように、水溶き小麦粉を薄く焼き上げたものに、
味噌を塗って供した、という。十六世紀当時はまだ砂糖は一般的ではなく。
「甘いお茶請け」ではなかった。この焼き物が、砂糖を加えた
関西風おせんべいと、お好み焼きなどの、いわゆる「こなもん」
食品へと多方向へ発展した、ということらしい。
さて、いよいよ、たこやきじゃわいの(続きます)。



テニス 錦織対マリー戦 [スポーツ]

全米オープン。昨夜、というか、きょう未明から、
準々決勝で、錦織がイギリスの王者、マリーと戦うことに。
テニス大好きの私、かなり迷った。というのも開始時刻が深夜の零時、
というので、寝不足はつらいし、一度生活のリズムを狂わせると、
元に戻すのが結構大変だし・・・。

でも、零時始まりなら、午前三時ころには終わるかも、
と考えた。はっきり言って、錦織はマリーに弱い。
これまで、私が見た試合で、錦織がマリーに勝ったことはなかった。

でも、この全米オープンでは日に日に状態が良くなっているらしいことが、
見えていた。負けるにしても善戦してくれるに間違いない。

そう思い、ワインをちびりちびり飲みながら、
午前零時を待ちわび、零時になったのを確かめてから、
リビングの電気をつけ、テレビスイッチを入れたのだった。
(相棒が寝ているので、気づかれないように・・・)。

すると、なんと、テニスは午前一時からの開始、というではないか。
もう待っていられず・・・。むしゃくしゃした気持ちのまま、
ベッドにもぐりこんだのだった、が。

ああ、やっぱり見ておけばよかった、
朝のテレビでダイジェストをやっていたけれど、
すごいアクロバテックなプレーが多々あった。
そして、なんと、錦織がフルセットの末に、
マリーを倒したとは!

錦織が出るから、余計に気合いが入るし、面白いのだけれど。
私はバブリンカ対デルポトロの方の、
準々決勝も見たかったなあ、と思う。
全米オープンは試合時間の関係で、
なかなか、簡単には見られないのが残念。



関西こなもん(その3) [食文化]

その立派な店構えの「お好み焼き店」では、
イカ入りと豚入りのお好み焼きを食べた記憶があるが、
旨かったかというと、私には今一つ・・・なのだった。
彼は嬉々として頬張っていて、本当に好きなんだなあ、
とちょっとあきれる思いだった。
彼は肉食系、というかかなりの「たんぱく質系」で、
お肉やお魚をがっつり食べるタイプだったから、
このお好み焼き好きは、私には腑に落ちないところがあった。

ある人にとって、食物を美味と感じる大きな要素の一つには、
やはりその食べ物が持つ、記憶、郷愁、懐かしさ、
があり、それは意外に大きいものなのかもしれない。
ちなみに相棒は、実質的には同じようなものなのに、
東京のもんじゃ焼きは、一向に食べたがらないのだから。

結婚してから、お好み焼きは我が家の大切な
昼食メニューの一つになった。あまり好きではなかった
私だが、昼食の一つのヴァリエーションとしてアリかな、
と思えるようになったのは、やはり手軽だったこと。
料理をほとんどしない相棒がお好み焼きだけは、
率先してやってくれる、という便利さもある。
おいしく食べるための工夫もしている。
毎回干しエビを入れ、時には長芋の摩り下ろしたものを入れる。
こうすると抜群に美味になる。

さて、お好み焼きは何とかクリアした私だが、
関西こなもんのもう一つの難題があったんだ。
たこやき、である。  (続きます)

関西こなもん(その2) [食文化]

上等な和食屋・・・ではなかったらしい、
といささか(かなり)落胆する私。一方、彼の方は
嬉々としてメニューを開き、いろいろとゴタクを、
いや、説明してくれながら、オーダーを決めていく。

曰く
「一番安いのが何も入っていないお好み焼き
<すっぽ>とか呼んでいたんだ。」
「ええ?!そんなものが商品としてあったのかあ
(絶対に食べたくはない)」
「次に、卵入りのお好み、イカ焼きがその次。そして、豚、
豚とイカのコンビってのもある。最高級は牛肉入りのお好み。
でも、実際のとこ、豚の方が味が出て旨いんだ・・・。」

はああ・・・。
私は、この立派な構えの店内に、
お好み焼きのメニューしかない、ということの
ギャップ(!?)に打ちひしがれていて、
彼の説明が、よく耳に入っていないのだった・・・。
               (続きます)