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仙台×短歌(その9) [旅]

秋保温泉にむけてタクシーに乗っていた時、
秋保温泉には、名物おはぎがある、という話になった。
言い出したのは、すでにこの温泉に来たことがあるという
KIさんで、「ええと、なんていうお店だったかな」
すかさずタクシーの運転手さんが
「佐市です。佐勘のすぐ近くに店舗がありますよ」
と教えてくれたのだった。
「とてもおいしくて、遠くから買いに来る人が多いので、
お昼前に売り切れてしまうこともあります」

「その美味しいおはぎ、岡部さん知っていた?」
同乗していたKUさんに、水を向けられて、焦った。
「知らないの? じゃあ、買って食べてみなくちゃ、
あなたはお菓子について、色々調べて書いているんだもの」
ああ、そう言ってくれるのは嬉しいのだが。
ちょっと、気が引けてしまう。失礼な言い方だが、
いなかのおはぎって、だいたいとても大きい。
最近、私は大ぶりのお菓子はなかなか食べきれず、
そのサイズを見ただけでおなか一杯になってしまうこともある。

相棒と一緒の時は、半分食べてもらったりするけれど、
今回は出かけるときに
「お菓子は買わなくていいよ」と、念を押されてきたのだった。
先月まで、『お菓子のうた』の続編を書くためにさんざん
お菓子を買い込んでは写真を撮っていたから。
彼もいい加減、甘いものに食傷気味なのである(気の毒だ)。

磊々峡の散歩から戻り、朝食を終え、部屋でくつろいでいた時、
いきなりKUさんがそのおはぎのことを思い出したらしく
「ああ、もう開店時間の九時過ぎているじゃないの!
岡部さん、ぐずぐずしてられないわよ!」
ふたりで、おはぎ屋さんに飛んで行くことになった。
佐市とは、見かけはごく普通のスーパーで、
その駐車場はもう満車になっていた。店舗から出てくる人たちは、
手に手に大きな袋を下げていて、どれもおはぎ入りらしい。

店舗の中は、もちろん普通のスーパーだから、ほかの商品も
多々並んでいる。その通路の「おはぎ購入の方」と印した、
太いラインが引いてあって、おはぎを求める人たちが、
他の客とぶつからずにおはぎの商品棚からレジへと進めるように
工夫されている。その列にもう三十人くらいが並んでいる。
でも、おはぎはたっぷり用意されていて、まだ売り切れの心配は
なさそうである。前に並んでいるおじさんと雑談していると
「きなこもありますが、やはり小豆が一番ですよ」
とのことなので、KUさんも私も小豆のパックを手にした。
パックには大ぶりのおはぎが二個ずつ入っていて、
一パックが216円という安さ。

その夜の八時近くに帰宅して、恐る恐る
「名物のおはぎ、買ってきちゃったんだけれど」
と相棒に言うと、
「ああ、あの有名なおはぎだね!(相棒の方は知っていた)
 よし、うまいうちに食べよう」
と言ってくれたので、ほっとした。
小豆餡が驚くほどたっぷりかけてあって、コクがあって
なるほど、うまい。仙台なら、ずんだ味の方が上をいく
はずじゃないかな、なんで小豆かなあ、などと考える。
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