So-net無料ブログ作成
検索選択

私のうた(その4) [言葉]

自転車に乗れるようになった日のことはよく覚えている。
小学校三年生の晩春の頃のことである。

当時我が家にあったのは、いわゆるママチャリでもなく、
大人の男性用の、ごついやつ。ハンドルとサドルの間を
つないでいるトップチューブが地面と水平になっていて、
立てチューブとダウンチューブとで三角形をなしている型のもの。

子供はこの三角形の間に足を入れて乗る。いわゆる三角乗り
で、なんとか対応していた。こんな話しても、若い人には
どれだけ通じるかな、と不安になるのだけれど。
つまりは、当時の子供にとって、自転車を操ることが、
今よりずいぶんと大変だったってことなんだけど。

後ろの荷台を友達に支えてもらって、何度も練習した。
転んではあちこちをすりむき、それでも、
自転車に乗りたくて、乗りたくて・・・。
その瞬間は、思いがけないほど、あっけなく訪れたけれど。
しばらくは、滑らかに運ばれていく快感に酔いしれた。

大人になると、こういう瞬間はどんどん少なくなる。
人間もまた、収穫逓減の法則から逃れられないんだなあ。

       ***
    じてんしゃ        おかべふみ

 いつものじめんが
 きゅうにうごきだしたかんじ

 からだのわきに
 くうきのかべができたかんじ

 そらがちかくなって
 みんなが手をふっているかんじ

 みてみて、わたし
 きょうはじめて じてんしゃにのれたの
nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 1

コメント 0

トラックバック 0