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旅情ミステリ [読書]

内田康夫という作家は名前を知っていたのみ。
作品には触れたことがなく、時々は、テレビドラマ化も
されていたが、私はテレビドラマというものを全く見ないので、
そちらも知ることなく、過ごしてきていた。

最近、にわかに興味を持ったのは、何のことはない、
今、追い込み作業中の「お菓子のうた」続編を書くにあたって、
必要に迫られたからだった。まったく、泥縄もいいところだ。

内田は旅情ミステリ作家として知られているらしい。
ますます、食指が動かなくなる。だいたい、あの手の小説
長いだろうし。ミステリ好きの相棒にとりあえず、
聞いてみる。彼は即座に言った。
「ああ、あれ、つまらないよ」
「え、どうしてつまらないの? なんて本を読んだの?」
「浅見光彦が出てくるやつ。展開が論理的じゃないんだ」

う~ん、頼りにはならぬようだ。自分で読むしかない。
(当たり前なのである。長いから、自分に合いそうにないから
と、他人に頼ろうとするのがいけないのだ。資料の渉猟に
王道はないのだ・・・。)

反省して、内田の小説をどさっと、図書館から借りてきた。
とにかく、ずいぶんたくさん置いてあって助かった。
まず最初はパラパラ・・・。そうするうちに・・・。

なかなか面白い部分も出てきて、のめりこんでしまって
いる自分に気が付いた。その一冊が
軽井沢殺人事件』である。でも、旅情もの、というのとは
かなり違う。それもそのはず、内田は小説家になってまもなく、
軽井沢に居をさだめ、ここを拠点に作家活動をしてきていた。
まさに、本拠地のことで、もう、面的に詳しい。

軽井沢についての知識が素晴らしく深く、その記述に
リアリティがあって面白いのである。
ただし、ミステリとしての筋の展開は・・・。
雑駁かな、という気がした。私はほかに二、三冊、
それもかなりのスピードで読んだので、印象批評を
出ないのだけれど、この作家はミステリという傘をさした、
地域情報ライターかも、という気がした。
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