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セミラーミデ [藝術]

NYで上映中のメトロポリタン・オペラを
映画館で見られる、という企画MET Live Viewingが
昨秋から始まり、第二回目の「魔笛」を観に行ったことは
このブログでも触れた。その後、ほぼ月一回位ずつ行われる
この企画を楽しみにしていたのだけれど、なにしろ
上映されるのは月に一週間だけ、と決まっているので
中々時間を調整できず、とうとうあれ以来一度も
観られないまま、四月になってしまった。

今月はロッシーニの「セミラーミデ」である。
ちなみに見そびれてしまったほかの四回は
「トスカ」「愛の妙薬」「ラ・ボエーム」など、
オペラの傑作としてよく知られ、私も訪欧の際に
劇場で見たことさえある、いわば定番のオペラが多かった。

「セミラーミデ」は、まったく見たことがなく、そして
余り上演されないのは、かなりの難曲で演者が揃わない、
というせいでもあるらしい。そうなるとどうしても見たい。
さらに舞台は古代バビロニア。中には現代に場面を移して、
かなり脚色した舞台も多いのだが、これは古代のまま、
ということらしい。きっと舞台装置も、そして衣装も
豪華だろう(これは映像で見ることの大きな特権。現代ものだと
背広と化繊のスカートだったりして、もう、がっかり)。

それで私は今、色々と面倒なことが身辺に起きているとこ、
なんだけれど、とにかく横浜の映画館に駆け付けたのでした。
「魔笛」ほど混んではいないだろうと、やはり予約はせず、
でも少し早めに行くと、ああ、やはりいい席は埋まっていて
前から五列目に座り、開演を待っている間にほぼ満員となりました。

セミラーミデ(バビロニアの女王)を演ずるA・ミードの、
巨体から繰り出される、つややかなソプラノ、若い軍人
アルサーチェは、女性が演じていてこれまた素敵なメゾソプラノ
最も驚いた声は、インドの王を演じたノヴィエル・カマレナの
超パワフルなテノール・・・。

それぞれの衣装も素晴らしい。背後のコーラスなどもさすがメト、と思わせる
充実したもので・・・。最初から最後までうっとり。

ストーリーもまあ、ある程度お定まりとはいえ、それなりに
意外と思われる展開もあって(オペラに複雑な筋は不要、とは
思っているから、もうそれだけで◎)ワクワク感が持続できた。
満ち足りた気持ちで帰りの電車に乗ったのだけれど。

難点は開演時間が11時、一時から三十分の休憩、三時頃に終演、
という時間割である。十二時半くらいに開演してもらえたらなあ、
という気がする。横浜でゆっくり昼食を摂ってから
鑑賞に臨めるので。結局近くのファストフードで、やや
あわただしく摂ることしかできなくて・・・。
多摩の田舎からせっかく横浜に出かけるんだから、
おいしい昼食にもありつけたい、って、贅沢かもしれないけど。

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塔四月号 [短歌]

所属している塔短歌会の四月号が届いた。
今月の特集記事「歌集の作り方」は充実した内容で、
ついのめりこむ様に読んでしまった。こういう特集が組める、
ということが、現在の「塔」の勢いと実力を如実に示すものだろう。

考えさせられたことが多々あるけれど、このブログでは
先ず思いついたことから、メモ的に触れていくことにする。
まずはほとんどの歌集につけられている「あとがき」について。
これは特集の「歌集をまとめる」と名付けられた座談会のなかで
言及されている。座談会の出席者も本音として言われているように、
歌集の「あとがき」から読む、という人は多いようだし、
また花山さんが「・・見えちゃうところあるのよね、『あとがき』で」
と言われているように、歌集ではかなり大切な(かつ、書きように
よっては怖いことになる)部分になっているのだ。

私は歌集を読むようになってから、「あとがき」に気持ちが向かう
ようになったな、と改めて気づいた。小説なら普通はあとがきはない。
でも私は東野圭吾を読んでも、「ああ、なんであとがきないんだ!
読みたい!!! 書いてくれよ」と思うようになってしまった。
作者の「素の顔」のようなものを、求めるようになってしまった。
それがあった方が、何倍も楽しめるのでは、とも・・・。

ちなみに私がすきで時々読む、少女向けの小説のようなものには、
必ず、といっていいほど「あとがき」がある。読者と作者の
立つ位置が地続き、のような、そんな読み物だからか。
となると、歌集に「あとがき」が必然的に求められる理由もわかる。

必要があって最近眼を通した、二つの本を例にとってみよう。
一つは山本紀夫『トウガラシの世界史』(中公新書)と
鈴木福松『フィジー農村社会と稲作開発』(農林統計協会)。
想像がつくと思うが、前者にはあとがきがあり、後者にはない。
だが後者には、詳細な「まえがき」があり、この内容は
十分に「あとがき」を補ってくれそうなものだった。
ふ~む。「あとがき」と「まえがき(はしがき)」。
どうあるべきか、どう書き、どう読むべきか。
考えれば考えるほど、深みにはまってしまいそうな予感がする。
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ブリザード 凍える秘密 [映画]

WOWOWの番組案内に「サスペンス」とあった。
このジャンル分けは、あまりあてにはならない。
アクション、とあっても恋愛映画っぽかったり、
ドラマ、ってなっていてもあれ、サスペンスとしても
良かったんじゃないかな、と思うことも多々。

この映画、サスペンスとあるから見始めたけれど、もしかして
「ホラー?」と思えるような場面も出てくる。
17歳のカトリーナの母親が失踪。父と二人暮らしに
なった彼女は、捜査中の警察官に媚を売って関係を持つなど、
かなり奔放な高校生活を送った後、離れた州の大学へ進学。

久しぶりに帰省して、
かつては恋人だった隣家の同級生や、知人たちと
再会を果たす・・・。そして、隣家の同級生が
実は自分の母親と関係を持っていたのではないか、
そのことで母親は父親とトラブルになり、
失踪したのではないかと推理し始める。

それまでにも、彼女は度々、消えた母親の夢を見ている。
母親は裸のまま吹雪の荒野をさまよい、助けを求めている。
その生々しさに、叫び出してしまって、いつも目覚める、
というもの。このあたりから、何となくその後の
展開が見えてきていたのだが・・・。

かつての友人たちと自宅の地下室でパーティを開いていた時、
カトリーナは、古い冷凍庫にカギがかかっているのに気が付き・・・。

という場面で、もうすっかりわかってしまって・・・。
一緒にこの映画を見ていた相棒に
「もう、わかったから、観るのやめようよ、
気持ちわるい場面があるにきまってる・・」
と言うと、たいていは同じように気味悪がる彼が
「だめだよ、ここで止めたら、それこそ怖いよ」
と言い出すではないか。ちょっと、信じられない、いやだ、
まさか・・・。

ああ、相棒の言う通りではありました。
最後まで見ないとわからないものですね。
こんなどんでん返しがあったとは・・・。
ネタバレになるので、結末は触れませんが。
少なくとも、ホラー的な展開ではありませんでした。
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熱帯の果実(その8) [食文化]

熱帯の果実、と言えば、外せないのがドリアン。
果実の魔王、ともいわれている。長径が四に十センチ、
短径二十センチくらいのラグビーボールのような楕円形で、
重さは二、三キロほどにもなる大型の果実。
表面に、無数の突起があり、割ると乳白色の果肉の
間に、濃い茶色の大きな種が顔を出す。

ドリアンについて知ったのは八十年代前半頃で、
それからずっと食べてみたいとは思ってきたが、
熱帯の果実とはいえ、季節があるらしく、出かけたときに、
必ず出会えるとは限らない。その上、ホテル内に
持ち込み禁止、とされる場合が多く、市場で見かけても、
購入することができない、ということも多かった。

理由は匂い、らしい。中には玉ねぎの腐ったよう、
あるいは癖のあるチーズのよう、とか、様々な言われよう。
だが、味はねっとりとしたクリームチーズか、カスタードの
ようで、病みつきになる、という説も強くあり・・・。
どうしても一度は経験したいと思いながら日が過ぎた。

初めて口にすることができたのは、九十年代に
シンガポールを訪れたときだった。街角で、
切り売りしながら売っていたのである。
これなら、ホテルに滞在中の私にも購入できる。
早速購入して、食べてみたのだけれど・・・。

特殊な匂いは感じられず・・むしろ、熱帯の果実の
ごく平均的な匂いではないか、と思えたくらい。
さらに味は、というと。う~む。
果実は当たり外れが大きいので、私が口にしたのは
はずれ、だったのかもしれない。ねっとりとした
食感はうわさ通りではあったが、特に美味、というわけではなく。
(ペルーでたべたシャカトウの方がうまかった)。
あれ以来、私はドリアンを口にしていない・・・。

大きくて高価で食べにくくてホテル持ち込みが禁止されていて
・・・。と難儀なドリアンに拘泥するよりも、熱帯では
他にも、美味で安価で食べやすくて、ホテルの冷蔵庫に
冷やしておいて、プールで泳いだ後、ゆっくり味わえる、
そんな果実が沢山あるからである。(この項、終わります)
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熱帯の果実(その7) [食文化]

海外で出版されている、果実に関する本や図鑑の類には、
日本人にとって「これが果実?」と意外に思われるものが
多々含まれている。何度か触れた『Tropical Fruit』の他に、
カリブ海の島々に育つ果実を紹介している本、
『Fruit Trees of the Caribbean』という本も持っているのだが、
ここにも、意外な感じの種類がいくつか。

タマリンドは、この二書に共通して登場するが、これなどまさに、
「日本人に耳慣れない、意外な果実」の一つではないだろうか。
大きな樹木から、そら豆状の莢がぶら下がっているさまは、
まさに木に実る豆、という雰囲気・・・。見た目からして
果実には遠い感じ。

農林省熱帯農業研究センター『東南アジアの果樹』には、

  果実は長さ8~20cm、灰褐色やや棒状の莢果で裂開しない。
  外角は比較的脆く、中に種子を包む暗紫赤色の果肉がある。

と、詳細な説明がある。さらにその樹木については

「雄姿優雅な大樹で、樹皮灰褐色、高さ25m、幹周8mにも及ぶ。
葉は緑白色の偶数羽状複葉・・・・噛むとわずかに酸味を感ずる」

と的確に説明されていて、インドの高原の大木を吹き上げる、
風の音が聞こえてきそう。

日本ではほとんどみかけない果実だが、インドやアラビアでは最重要
植物のひとつ、らしい。面白いのは名の由来で、タマリンドとは、
Tamar-i-Hindi 、つまりインドのナツメヤシ、から来ている。
そういえば、アメリカで知り合った女性にタマル、愛称がタミー、
という女性が何人かいて、「意味は、ナツメヤシ」と言っていた。

タマリンドは生食もできるらしい。風味はアンズに似ていて、
甘味もあるが、かなり酸味が強いのだとか。それで、塩漬けにして
調味料とする使用法が最も一般的。カレーなどにも使われる。

フィリピンでは日本の味噌汁に当たるようなスープ、
シニガン、と呼ばれる料理があって、これが素晴らしく美味である。
味付けの決め手は塩漬けのタマリンド。日本では入手できないので、
私はタマリンドの代わりに、梅干しを使う。それで、かなり
本場の味に近いものができます。このあたりで、タマリンドが
どんな果実か、かなりイメージできてきますね。


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熱帯の果実(その6) [食文化]

龍眼(ロンガン)と茘枝(レイシ)。
いずれも中国南原方産とされている果実である。
龍眼は、漢字の国の住人ならすぐにわかる通り、
龍の眼で、見た目が動物の眼のような果物。
茶色の外皮を剥くと、真珠色のやや不透明な果肉が現れ、
その奥に漆黒の大きな種が透けて見える。そのさまが、
まさに動物の眼のように見えるからである。
ここであえて龍の眼とされたのは、中国ではもっとも
威厳のある動物だから、らしい。

さて、茘枝の方だが、こちらは漢字の字面を見ても、
特に特別な意味は感じられず・・・。漢和辞典で
「茘」について調べてみると、「おおにら、草の名前」と
出ているだけである。ところが、この項の最初の回で
採り上げた『TROPICAL FRUIT』にはこのレイシとは、
中国語で「人生の楽しみをもたらす者」という意味がある、
と紹介されているのだった。ふ~む、どこから入手した情報か。

ともかく茘枝といえば、かの楊貴妃がぞっこんだった果実で、

  妃は茘枝を嗜(この)み必ず生のまま之を致さしめんと欲す

と『新唐書』に書かれているのだとか。つまり南方に特急便を
頼んで、大量に送らせていた、のだそうである。

茘枝も龍眼に似た果物だが、表皮は美しい紅色、これを剥くと、
真珠色の果肉の奥に見えるのは、茶色い楕円の種である。

食べ比べてみると、龍眼の方が果肉がしっとりとして美味。
見た目が美しいのは茘枝。名前の響きも茘枝に軍配が上がりそう。
さて、楊貴妃は龍眼を知らなかったのか、
はたまた、見た目や響きの美しさで茘枝を選んだのだろうか・・・。
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熱帯の果実(その5) [食文化]

タイでは先回触れたマンゴスティーンの他にも、
まるで見た目がウニみたいな奇妙な果実、ランブータン
等にも出会った。果皮に硬い毛のようなものが密生していて
ランブータン(Rambutan)のRambutとは、マレー語で
毛、という意味だそうである。

滞米時の1986年春、私はアメリカで同級生だったペルー出身の
ソフィアの実家に招かれていったことがある。リマの市場にも
沢山の珍しい果実が溢れていたが、その中でも美味だったのが
シュガー・アップル、日本ではバンレイシなどという名で
紹介されている、西インド諸島原産の果物である。
別名「釈迦頭(シャカトウ)」ともいう。
なるほど、お釈迦様の頭のように、つごつとした突起がある。

この突起のある緑色の皮をむくと、乳白色の果肉が現れる。
この果肉が完熟していると、とろ~りと滑らかにして
果汁たっぷり。本当に旨い!
日本ではほとんど見たことがないので、たぶん
傷みやすくて輸出には向かないのだろう。
この「熱帯の果実」の項の冒頭で紹介した

『TROPICAL FRUIT』という本の中には、同じ種類の
果実としてCustard Apple(カスタードアップル) 
という果物も掲載されている。カスタードアップルは、
きれいなハート形をしたシュガーアップルを
上から押さえつけてひしゃげさせたようなやや、ごつい
形をしている。だが、味はまるでカスタードクリームのようである、
と紹介されているので、もしかするとシュガーアップルより
美味なのかもしれない。多くの野生の実が見た目と味とが
半比例する傾向にあるから・・・。        (続きます)
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熱帯の果実(その4) [食文化]

私にとって、熱帯の果実との第二の邂逅は
1980年代前半のことになる。相棒が、所属する学会の
世界大会でインドネシアに出かけたのは1983年のこと。
当時私はお勤めしていたので、同行していない。
それまで、私たちは結婚三年後の夏に休暇を取って、
欧州へ旅行していたが、アジアへは一度も行っていなかった。

帰ってきたとき、彼はかなり興奮気味だった。いかに
アジアが面白いか、について、しばらく熱く語り続けていた。
遺跡などの建築物に見応えがあること、街に活気が溢れていること、
食材が豊富なこと、熱帯の果実がいかに
多様性に満ち、美味であるかについて・・・。

それまで、私はアジアにはやはり偏見が
あった。当時は、私のみならず、多くの日本人が、アジアは汚くて、
物騒で、わざわざ休暇を取って訪れるようなところではない、
と思い込んでいたのではないだろうか。

インドネシアで彼が最も印象深く語っていたのが、
その時の旬であったのだろう、マンゴスティーンだった
「すごくおいしいんだ。それに安いんだよ、一ドルも買ったら、
食べきれないほどたくさんの量になっちゃうんだ」

私は翌年、相棒と共に、タイへでかけ、マンゴスティーン
なる果実と対面することになった。形は柿に似ている。
皮は樹皮のように固いが、爪をたてるとぱかっと、
意外に簡単に割れる。内側には、蜜柑の房のように
楕円形の白い果肉が球形にならんでいる。

果肉は爽やかな果汁に溢れ、これまで食べたどんな
果実の味とも似ていず、素晴らしく美味だった。
           (続きます)

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熱帯の果実(その3) [食文化]

昭和三十年代、現在の状況からは信じられないほど、バナナが
高級果実だったわけだが、私はその理由として、ぼんやりとだが、

1、遠隔地から運ばれてくること
2、貴重な果物で大量に収穫できないこと

などのせいと思い込んでいた。だから、まもなく
バナナがものすごく安くなり、また見たこともなかった
グレープフルーツなどの異国の果実が安価に出回る様子に、
驚嘆したのだった。熱帯の果実とは、実のところ大量に実り、
現地では水よりも安いらしい、と気づいたときは衝撃だった。
輸出入にまつわるモノの値段の仕組み、というものを私に
最初に気づかせてくれたのは、果物だった、ということになる。
                       (続きます)
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熱帯の果実(その2) [食文化]

私にとっての熱帯果実との出会いは、第一次、第二次と
大まかに二つの時期に分けられるように思える。
第一次は、小学校低学年時、初めてバナナを食べ、さらに
中一の時に初めて生のパイナップルを食べた、という経験。
バナナは輸入物だったろう、私と妹が食べたいと大騒ぎするので、
春休み、母の実家のある山形市に出かけたとき(私たちは山形県内でも
山間の過疎地に住んでいたので、山形市に出かけることは
田舎もんが都会へ行く、感じ)、食べさせてもらったのだった。

この時、バナナが三本で百円だったことを覚えている。
当時の百円は、デパートの食堂で、チキンライスと
ソフトクリームが食べられるくらいのねだんだったから、
今なら千五百円くらいの値になるだろう。母が渋ったのも無理ない。

パイナップルは父の部下に当たる人が、新婚旅行で
宮崎へ行った時のお土産だった。(をを、宮崎! 私たちは
その後まもなくテレビ放映された『巨人の星』に夢中になり、
南の国の宮崎に、ほのかなあこがれを抱いた。星飛雄馬が
恋を育てた地としても)

正直に言おう。バナナもパイナップルも、どちらも不味かった。
たぶん、追熟が十分でない前に食べちゃったからだろう。
熱帯の果実に、子供である私たちは無論、北国育ちの
両親も対応できなかった結果だったろう。(続きます)
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